2012年3月号
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山香町史談会
平成二十三年度 町外研修会
 去る三月十六日、山香史談会主催の『平成二十三年度 町外研修』に同行参加させていただいた。天気はややくずれ気味だったものの参加者は多数で、「山香史談会」の勢いの良さを感じた。
 行き先は国東市。マイクロバス等に分乗して山香庁舎を出発し、文殊仙寺→岩戸寺→道の駅くにみ→伊美別宮社→ペトロ・カスイ岐部神父記念公園→長木家宝塔→泉福寺→山香庁舎というルート。
◆天台宗峨眉山「文殊仙寺」
 国東六郷満山霊場第二五番札所でとても古い歴史を持つ寺である。昨年の秘仏「本尊文殊菩薩像」の御開帳の折には多数の見学者が訪れた。この秘仏は十二年毎、卯年に開帳される。参道は石段が長く続いているが、ここでは参加者の健脚ぶりに驚かされる。参道途中にある仁王像、日本一の大きさの宝篋印塔が見もの。
◆立石山「岩戸寺」
 養老三年(719)に仁聞菩薩により開山されたというから、このお寺も相当に古い。本尊は平安後期の作の木造薬師如来像でカヤの一本作り。お寺の入り口にある仁王像は丸彫り仁王像としては我が国最古のものであり、県指定有形文化財。またお寺の裏にある国東塔には弘安六年(1283)の銘が彫りこまれ、国東半島のなかで最古のものであり国指定重要文化財となっている。
◆伊美別宮社
 平安末期創建の神社。ここにある国東塔は国東半島最大のもので国重要文化財。境内には子授け・安産の神とされるリアルな男根・女陰をかたどった陰陽神が祀られているのも有名。毎年十月十五日に行われる秋季大祭では江戸時代から続いている流鏑馬も見もの。
◆ペトロ・カスイ岐部公園
 1614年、キリシタン追放令によってマカオへ追放された岐部は陸路で砂漠を越えローマに至った。十七世紀の日本人で唯一世界を歩き、三大宗教とその伝統文化を体験した国際人である。1630年、マニラからキリシタン弾圧の激しい日本に帰国し激しい迫害と摘発を逃れながら、長崎から東北へ向かいつつ、信徒たちを励ましたが、1639年、あるキリシタンの家にかくまわれていたところを密告・逮捕され、斬首されて殉教した。五十二歳。
◆長木家宝塔
 竹内宿禰~紀氏の末裔である長木家の管理している国東塔は建立当時のままの完形であり在銘のものとしては最大。石材は角閃安山岩であり、首部と台座にある奉納孔は基礎の内部に通じている。また県下最大級の板碑も見もの。
◆妙徳山「泉福寺」
 永和元年(1375)大友一族の田原氏能が母無伝尼公の発願により無著妙融禅師を開山として建立したとされる曹洞宗寺院。「開山無著和尚墓塔」「泉福寺仏殿」「宋版宏智録」などの国指定重要文化財がある。2003年、禅宗の僧侶で日本の教育者としても知られる無着成恭氏が住職として転任してきた。

 早朝より夕方までの行程であったが、石段なども物ともしない先輩方には驚いた。案内・説明をして頂いた「国東ボランティアガイド」の方もお疲れ様でした。
 地域の文化・歴史に対する興味が年々薄れつつある昨今であるが、山香町史談会のような活発な活動が各地で行われ、若い世代に着実に引き継がれていくことを期待したい。
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