2012年5月号
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第8回
宇佐航空隊平和ウォーク
宇佐市に残る戦争遺跡をめぐる健康ウォーキング大会

 去る5月12日、宇佐市において『宇佐航空隊平和ウォーク』と題されたウォーキング大会が催されました。「豊の国宇佐市塾」主催となる同大会は8回目となります。特に今年は1945年4月21日に決行された宇佐海軍航空隊基地への米軍による爆撃などの映像・写真資料が新たに発見されたこともあり、県内外から訪れた500人近くの多くの参加者がありました。
 『宇佐航空隊平和ウォーク』というのは宇佐市内に現在も残る掩体壕(飛行機用の防空壕)や生々しい弾痕の残る当時の建造物、爆弾の被害の痕跡などの戦争遺跡をガイドの案内によりウォーキングしながら巡るというイベントであります。
 基地跡地と周辺に広がる広大な麦畑をさわやかな初夏の風に吹かれながらのウォーキングと各所にいまだ残る戦争の爪跡の見学は、平和を実感するとともに実際にこの地で起こった悲惨な出来事を再確認し学習する絶好の機会でもあります。

 午前9時頃、柳ヶ浦高校を出発し「燃料タンク跡地」、艦載機グラマンF6Fの機銃掃射による弾痕の残った塀や爆風で折れた石碑、戦後発見された基地正門の柱などが保存されている「柳ヶ浦小学校」、爆弾の破片による傷跡が残る蓮光寺の「生き残り門」、落下傘調整室といわれている建物やエンジン調整室などのかろうじて残る基地施設の建造物、滑走路跡とモニュメント、掩体壕、慰霊碑などを巡る11キロ弱のコース。昼の休憩地である教覚寺では美味しい宇佐米のおにぎりが振舞われ、ここで新たに発見された映像・写真の公開と説明がありました。
 豊の国宇佐市塾では戦争の歴史資料収集を続けており、新たに発見されたのは米軍空母から発進した戦闘機が撮影したカラーと白黒映像。1945年(昭和20年)3月18日午後0時20分と午後3時35分、5月14日午前8時頃の攻撃の計1分11秒間の映像資料。宇佐航空隊基地の正門、電信室、飛行機を収納した格納庫、幹部の宿舎、訓練用のプールなどがはっきり分かり、人間爆弾と呼ばれた特攻機「桜花」を運ぶ陸上攻撃機などがロケット弾や機銃掃射で被弾している様子が写っています。写真のほうは米軍が宇佐航空隊基地への攻撃成果を確認するため、3月18日から、終戦直前の8月14日までに上空から撮った5枚となっています。

 コースの各要所では昨年も好評であったという柳ヶ浦小学校と八幡小学校の生徒さんによる分かりやすい説明もありました。
 ひばりの声ものどかなこの田園地帯にかつて特攻基地となった宇佐航空隊基地があり激しい攻撃の的とされたことを記憶する人も少なくなっていく中、後の世代に平和の尊さを伝えていく上でこのようなイベントは大変有意義なものと考えられます。

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